August 06, 2020

事務員Sです。
長かった梅雨もようやく終わり、やっと夏本番…と思いきや、暦の上では「立秋」でした。
この暑さ「残暑」なの⁈とびっくりです。

さて、先日ユウジロウさんもちょっと書いていましたが、7/17に「ゴーストオブツシマ」というゲームが発売されました。
舞台は鎌倉時代、元寇真っただ中の対馬。
小茂田浜の戦いで一人生き残った対馬の武士が元兵から対馬の民を守り、あらゆる手段を使って故郷を取り戻す…という内容です。
プロモーションビデオには一面のヒガンバナに銀杏並木、広大な平野に狐、熊…と、どれも対馬にはないものばかりで「???」だったのですが、インターネット上の評判が非常に良く、気になってしまったので購入してしまいました(笑)
対馬人目線で見たゲームについては対馬観光物産協会のエヌ局長がまとめてくれていますので、そちらをご覧ください。
http://blog.kacchell-tsushima.net/?eid=308

こちらでは当園と縁の深い「お茶」に焦点を当てていきたいと思います。
尚、ゲームと現実では当然ながら違いが多々ありますので、ゲーム内の対馬は「ツシマ」と表記します。
お茶はチャノキ(Camellia sinensis)の葉を加工したものです。
チャノキは中国原産の植物であり、奈良時代以前に渡来したと考えられています。
では、元寇の時代(鎌倉時代)のツシマでは…
製茶してる!(ゲーム内の赤島付近)
手前の丸いザルは萎凋、奥のゴザでできた担架みたいなもので揉捻、左端のゴザの上で天日乾燥、四角い篭の中が完成品…?
という感じかと思います。
当時の対馬にチャノキが存在したかについて、当園にある文献では定かではありませんが、対馬は朝鮮通信使や遣唐使、遣新羅使のルートになっていた島ですので、本土より早い段階で庶民に親しまれていてもおかしくないと考えています。
対馬に釜炒り茶の製法が入ってきたのが江戸時代、対馬聖人と名高い陶山訥庵(とつあん)翁によるものだそうですので、この頃お茶が存在しているなら、天日干しの番茶ではないかと推測されます。
チャノキは火に強いため、木庭地(木庭作=対馬の伝統的な野焼きを行う場所)に植えられていることも多く、今でも山中に在来茶と呼ばれる当時の系統を保ったチャノキが残っています。
ツシマのお茶、天日干しかぁ、どんな味なのかなー…と思っていたら、製茶工場のような建物(竪穴式)も見つけました。
…釜が!ある!…という事は天日干しではなく釜炒り茶??
深い丸窯に見えますので、ツシマではひょっとしたら当園と同じ青柳式の釜炒り茶を作っている可能性が出てきました。
※ゲーム内のお話で、実際の対馬でこの時代に釜炒り茶を作っていた記録はありません。
こちらが当園の青柳式の炒り釜(左。自動回転刃付)と揉捻機(右。葉を揉む機械)です。
江戸時代には民間で盛んに作られていたとされる釜炒り茶ですが、現在では「釜炒り茶の生産は日本茶全体のうち2%あるかないか」と言われるほど作り手が激減しています。
その中でも青柳式はさらに作り手が少ない希少なお茶で、写真の丸窯を使って製造します。
すっきりとした飲み口と独特の香ばしさが特徴です。
当園では青柳式製法で古来より対馬にある「在来茶」及び緑茶用品種おくみどりを使用した「佐護茶」を仕上げています。
ツシマの民が作っていたお茶が気になる!という方は是非お試しください。
ゲーム内には他にも民たちの暮らしが分かる描写が沢山!
画像はプレイ画面のスクリーンショットですが、明るさ調節等設定も自由に変えられて撮影も非常に楽しいゲームです。
湯呑(左下)になんと茶の湯セット(右上)までありました。
元寇前のツシマでは民たちが充実したお茶ライフを楽しんでいた事が想像できます。
柚子も見つけました。こちらもどんな使い方をされているのかとっても気になるところです。

メインを進めながらサブシナリオも進めているのでまだ豊玉(中対馬地域)までしか解放できず、我らが上県にたどり着くのはだいぶ時間がかかりそうです。
マップ上には「佐護」の表示もありどんなシナリオが待っているのかとワクワクしています。
何とかしてツシマヤマネコに出番が来ないかと…狐もものすごく可愛いけどヤマネコだったらもっと可愛いと思うんです。
神の使いといえば狐なので納得はしていますが、狐をヤマネコに変えれるパッチとか出ないかなー…(笑)
生き物についても書きたいのですが、長くなってしまったのでこの辺で。
コロナ禍で、気軽に遊びに来てくださいとは言い難い状況ですが、プレイ中の皆様、対馬の空気を感じながら、ゲームを遊んでみるのは如何でしょうか。
まだまだ暑い日が続きますが、体調にも気を付けて過ごしましょう♪
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