August 27, 2021

ゆうじろうです。

今年もお盆が過ぎ残暑という言葉があう季節になりました。

月別売上確認をしていたのですが、昨年の売上は国や県や市などから様々な支援をいただき、皆様からのおかげもありまして何とか前年比と同等になりました。
しかし今年は公的機関からの支援が少なくなり(充てにするつもりはないし補助金バブルになっているとわかっていたけど)いよいよ昨年対比が割れる見込みが高まってきました。

僕が食品会社で営業職にいた頃はどんな状況であれ売上を作るという事が命題でしたが、もし今元の会社にいたらどうやって売上を作ってただろう。
そして今僕は何をすべきか、と常々考えます。
コロナの収束は早くて2年、長くとも3年と思っていましたがもしかしたら5年はかかるのかも。。という事態を思ってきました。。
巣ごもり需要でスーパーなどの小売りが順調だというお話をチラッと聞きますが、当園は観光土産や紅茶専門店など喫茶店への取引が多く、人の流れがあってこその売上です。

さあどうしよう。。

得意とする営業に行けない。
販路を広げられない。

という時に、ある本に出会いました。
尊敬する経営者のお話を聞く機会があり、その中でご紹介されていたのでさっそく楽天ブックスで購入(前も書いたけどホントネットがあるから島でも便利!)。

「おいしさの教科書」という、セブンアンドアイホールディングスで長年食品開発に携われている”おおやかずこ”さんの著書。
東日本大震災の後に出版されている事もあり、ごく最近の社会的な食の変化について書いてあります。
大量生産、大量消費社会において人々の食に対する動向について書いてある事大まかなところですが、これは日本社会についての特徴についても書いていると思えました。

この中で特に感銘を受けたのは、自社の商品を見直し研鑽する」という事。
今は新商品を出しても個人のお客様がネットでご購入いただけますが、店舗で取り扱いをしてくれる先が消極的な時期なので伸びが少ない状況です。
新商品のネタはためて置いて良いでしょうが、今はやはり当園の看板商品を見つめ直さなくては。と思いました。

ここで当園の人気商品ベスト3を確認してみたところ、

1位 対馬紅茶ティーバッグ2.5g×8包入

税込み486円というワンコインで購入できる事とティーバッグであるという手軽さから一番選ばれているのだろうと思う。
物産店での扱いが多く、ご購入者はこの商品を持ち帰ってからどのように思って飲まれるのか、または大切な人へ渡すのか。
想像してみたらプレッシャーを感じました。。

父は当初べにふうきの栽培を開始した時、緑茶を作りたかったのだという。
ところが釜炒り茶として仕上げたべにふうきはとても苦く美味しくなかったのだと。。。
そこで紅茶を作ってみたところ美味しく仕上がり、知人に飲ませても美味しいと評価を頂き、鹿児島の試験場の専門技官に飲んでもらったら「日本で5本の指に入る味だ」と評価をいただきそこから本格的な対馬紅茶の製造に乗り出した。
ほめられると調子にのる(調子が上がる)タイプなのでこの事が無かったら今はどうなっているのだろう?
いずれにしてもこのリーフタイプがすべての紅茶のベースで、ティーバッグが作られるのでこの商品が重要なのだ。
「対馬紅茶」の味、香りとは?

 

3位 ゆず胡椒40g

※ゆず胡椒だけBASEのサイトへ飛びます。


当園のゆず胡椒は塩分をなるべく控えめにすることで辛みをおさえ、辛いものが苦手な人にも食べてもらいやすいように、と作られました。

塩は対馬近海でとれる「浜御塩」を使っているので味が一層際立っています。
市販の物や、よくお土産屋さんで販売されているゆず胡椒を食べてみると塩辛い感じがなく本当に美味しいと思っています。
生産から収穫、仕込み、商品詰め、保管、すべてに手間が掛かり、正直あまり採算あってない商品(^^;
ウチの看板商品の一つでもあるので大切にしたい。
もうすぐ今年の分の製造が始まる。

なるほど父が最初に手掛けたものばかり。

農産業が育ちづらい対馬でできる農業という事で取り組み始めた紅茶とゆず。

その話に共感し、父の助けになろうと思い対馬に戻って来た僕は(実際は過ごしたことが無いのでIターン)今も父に反発しながらもこの事業を成長させようと取り組んでいる。

畑作りから取り組まないとお茶や柚子の事は分からない、と今年から畑づくりにも取り組み始めた。

※この雨続きの合間に畑を見に行ったら野生生物に荒らされていた、、けどたいしたことはなかったのでラッキーと思おう。

(写真は新しく柚子園として開墾した土地。)
柚子は果汁の取引業者から30倍から40倍の果汁が欲しいと言われ、対馬全島を巻き込んだプロジェクトを考案中。。

自社商品を見つめ直す。

まずは畑に入らなければ。。

ちなみに本が気になる方、食品に携わる方はご一読をオススメします。

おいしさの教科書―顧客をつくる商品力 | おおやかずこ |本 | 通販 | Amazon

 

食品の営業職時代にこの本に出会っていたらまた違うアプローチでお客様と商談をしていただろうし、自社商品の考え方も変わっていただろうな。と思いました。

常に自社商品と向き合い、商品を手にしたお客様何を思うかをイメージしながら取り組もう。

 

さて子供の夏の思い出の写真を見て気分転換。


仕事でうーん(-_-;)となっても子供の元気よく食べる姿はクスっとなり癒されます(笑)

 おわり



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