全国各地にある、当園の紅茶が飲めるお店をたずねる旅企画「つしま紅茶の旅」。
第五段は長崎……と言っても私たちの住んでいる離島長崎とは全く別の風景が広がる「街」のお店をご紹介します。
今回は、三大夜景で有名な稲佐山中腹にある古民家カフェ「Cafe+G 燈家 AKARI-ya」さんへ行ってきました。
ここへ来ると長崎は実はとっても多様な県で、市によって全く違った表情が見える面白い場所だなと思い出します。海を臨んでぐるりとすり鉢状に広がる市内には、路面電車が走り、其処かしこに立ち並ぶ歴史的建造物からは異国情緒を味わうことができます。
そして数々の名所があるものの、どこに辿り着くにしてもだいたい急坂を攻略しないといけないのもまた有名ですね。
お店への道は、迷子になるのさえ楽しい魅力的な小道。入り組んだ細い路地にはくつろぐ猫たちが沢山見られるので、癒されまくりです。あまりにも心地よさそうに眠っている子がいるので、通り過ぎる時に思わず息を潜めてしまうなどして、猫好きにはたまりません。
さて、ひーひー言いながら階段を登ることしばらく……ついに手作りの小さな看板が見えました！ 振り返った時にパッと目の前に広がる空と海の青さにきっと誰しも目を奪われるはず。ああ長崎だなあと感じる、本当に美しい風景に坂の大変さなんてあっという間に吹き飛ぶのでした。
引き込まれるように踏み入れた静かな店内は、やわらかな木漏れ日が差し込むあたたかな古民家カフェ。一目で確信する居心地の良さです。
坂を登ってカラカラの喉を潤すの「対馬紅茶のアイスティー」。
お腹が空いていたので、「ホットサンド」もいただきました！
焼き目のなんて美しいこと……。外はカリっ、中からとろ〜りチーズ。これぞホットサンド、幸せの味。
そして長崎といえば！「ミルクセーキ」。やはりこれを食べずには帰れないでしょう。
ふんわり食感にほどよい甘さでコクがあり、上のみかんがアクセントになってスプーンが止まりません。
タワーのようにこんもり盛ったミルクセーキが多い中、燈家さんオリジナルのミルクセーキは食べやすいサイズ感なのも嬉しいところです。
那須高原から風景に心惹かれて移住をして来たいう燈家さん。ご夫婦で改修したというお店には、ひとつひとつ大切に選び作り上げたあたたかな思い入れを感じます。
実際に暮らし生活をすれば、この急坂だらけの街は当然大変なことも多いかもしれません。それでも、どんな時でも振り返ればそこにある風景というのは、時に何よりも心を癒し、活力を与えてくれる気がします。
対馬と同じ長崎。されど違う街。
窓から眺めることができる風景に、気付けば何かが心にすとんと落ちて、もっとこの色彩豊かな「長崎」を知りたい気持ちが広がっていくのでした。
次に来る時は、夕暮れまで眺めていたいなあ。なんて後ろ髪を引かれながら、今度は長い坂をゆっくり下っていきます。
きっと稲佐山に観光で来られる方は、夕景や夜景を求めにロープウェイやバスで行くことが多く、意外とのんびりと歩くことは少ないのではないでしょうか。
そんな皆さんへご提案です。
長崎の街へ旅に来た際はぜひ、ちょっぴり運動がてらに足を使ってお店へ訪ねてみてください。
そして息を切らして登り切った後に、ゆっくり後ろを振り返ってみましょう。
きっと今までとは違った満足感を得られるはずですよ！
燈家さん、素敵な時間をありがとうございました！
〒852-8007
長崎市江の浦町9-21
TEL： 095-894-9118
営業日：8:00〜16:30L.O(17:00閉店) カレンダーはinstagramをご確認ください。
定休日：毎週水・木・金曜日(その他、臨時休業あり)
駐車場：なし
instagram▶︎こちら
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